社会福祉法人と一般事業会社の決算書や規定の整備について

社会福祉法人の監査を進める中で感じたことは、社会福祉法人はいっぱい規定はあるし、決算書もきっちり作ってます。
一方で一般事業会社は規定もあまり持っておらず(特に会計周り)、決算書も自分たちで作ってないところがたくさんあります。
ましてや申告書なんてほとんど作ってません。
社会福祉法人に行って、消費税の申告書を自分たちでエクセルで作っているのを見たときには本当にびっくりしました。
一般事業会社と違ってとっても難しいです。
 
規定の整備などについては圧倒的に社会福祉法人の方が整ってると言ってもいいと思います。それでも一般事業会社の方が全体を見ると決算書が綺麗な場合が多いです。
 
大きな違いは、専門家が周りにいるかどうかです。
残念ながら一般事業会社の会計や税務に精通した会計士や税理士の数と社会福祉法人の会計や税務に精通した会計士や税理士の数には圧倒的な差があります。
 
また、最終的に税金を払わないといけない一般事業会社と基本的に税金を払わなくてよく、次年度以降気をつければよい社会福祉法人では、ずいぶん差があります。
 
よりわかりやすく簡潔にしていく一般事業会社とルールにどんどん縛られて、ルールはあるけど使い方がわからなくなってしまっている社会福祉法人があります。
 
なんのためにやるのかを整理していらない業務は減らしていけると社会福祉法人もより良くなると思います。
そう行った支援も進めていきたいです。