決算書はあくまでも過去の成績表です。決算書がいくら良くても将来ずっと良いかどうかはわかりません。
しかし、一般的に成績が良い会社(人)は、その後も成績が良いことが多く、成績が悪い会社(人)は、その後も成績が悪いことが多いです。
なので、銀行などはその成績表から与信判断を行います。
小学校であれば、私の時代は、よくできる・できる・頑張りましょうといった区分けになってました。(確かそんな感じだった)
中学・高校は1~5もしくは1~10といった形で成績が分けられていました。
少なくとも皆さんもどの科目が良かったのか、どの科目が悪いのか、どうすればよくなるのか、といったことを考えたことだと思います。
成績が悪いと人には見せたくなかったのではないでしょうか?
さて、決算書の話に戻りますが、中小零細企業において決算書を使うときはおおむね借入などを行うときだと思います。
どんなにお金を借りたくても成績表が悪かったのでは、心証はよくなりません。
また、頑張ってるけど、まだ成果が出ていないので、今後も頑張りましょう。といったコメントは決算書(成績表)には記載されません。
事業計画などで今後はこのようにしていきたいと思いますので、お金を貸してください。というだけです。
もちろん事業計画はとても大切でどうやって行くのかが一番大切ですが、第三者が見た時にはどうでしょうか?
「成績が良い会社(人)は、その後も成績が良いことが多く、成績が悪い会社(人)は、その後も成績が悪いことが多い」でしか、
判断することはできないのではないでしょうか?
先日拝見させていただいた決算書を見ると、疑問を感じる点が多々ありました。
内容を聞いても経営者はそれほどよく理解できていない。という回答でした。
よくあることではあります。もともと経営者は会計の専門家ではなく、事業の専門家なので、細かな内容がわからないのはある意味当然です。
しかし、まったく内容がわからないというのは、問題です。少なくとも第三者にどうみられる可能性があるのかについては、知っておく必要があります。
また、税務リスクや税務上今後発生しそうな事象については把握しておくべきです。
こういう話をすると、入力業務を自分でやらないといけないのか、という話も出てきますが、私はその必要はないと思っています。
経営者は売上や利益を上げることを考えるべきだと思いますし、そのために税理士がいるのだと思います。
要は大事な要点はしっかりとつかんでおく必要があるということです。
順番は、①売上高→②利益→③純資産→④資産・負債です。
①売上高→②利益については理解している経営者も多いのですが、
③純資産→④資産・負債についてはどうでしょうか。実はここでいう貸借対照表もとても大切な資料になります。
上記はあくまでも把握すべき順番であって、③④について知らなくてよいということではありません。
決算書を見て、これはなんのこといってるんだろうな?と思うことがあれば、是非税理士に確認してください。
税理士には聞きづらければ、弊社に聞いていただいても構いません。
顧問ではなく、アドバイザーとして相談に乗ります。
実は、人に見せるととっても恥ずかしい決算書だったりする可能性がありますので、決算書を眺めてみてはいかがでしょうか?
福岡で経営相談・アドバイスをお考えなら
小菅公認会計士・税理士事務所
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