確定拠出年金とは
確定拠出年金は、拠出された掛金とその運用収益との合計額をもとに、将来の給付額が決定する年金制度です。
掛金を事業主が拠出する企業型DC(企業型確定拠出年金)と、加入者自身が拠出するiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)があります。
確定拠出年金のメリット
税制上の優遇措置が充実していることや安い運用コストで投資信託商品の利用することができます。
また企業型確定拠出年金では、拠出金を企業外に積み立てているため、万が一企業が倒産した場合でも、従業員の年金資産は保護されます。
税制上の優遇措置
個人拠出分の掛金が全額所得控除の対象です。また、運用の結果生じた利益が非課税となります。
年金を実際に受け取るときの税務上のメリットとして、一時金での受給であれば退職所得控除、年金での受給であれば公的年金等控除といったものがあります。
確定拠出年金のデメリット
デメリットとして受給のタイミングが限定されている点や途中解約ができない点、また手数料がかかる点や、運用先や運用商品を自分で選択しなくてはならないため、ある程度の金融知識が必要となる点が挙げられます。
注意点として
企業型確定拠出年金に加入されている方は、転職したり退職したりすると、その企業が運営する確定拠出年金の加入者資格を失います。
転職先が確定拠出年金を導入していれば、資産を移して運用し続けることができますが、転職先に同様の確定拠出年金がなければ、個人型のiDeCoに加入して資産を移すことになります。
次の勤め先に移る際などに必要な手続きをしないと、国の機関が現金のままで管理することから、年金資産の運用機会を逃すことになります。
日経新聞によりますと、このように放置された年金が2021年3月末で約99万5千人、金額で2395億円あるそうです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB02A3P0S2A800C2000000/
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