税理士業界の事業の拡大と専門特化

概ね税理士業務はこの二極化がさらに進んでいきます。

他の業種と比較すると税理士の業界はかなり遅れた業界です。

一般的に言う大規模税理士法人でも顧問先は1万法人程度です。全国の株式会社が300万法人あると言われ、それ以外にも個人事業があることを考えるとものすごく占有率は低いです。

余談ですが、監査業務と言われる公認会計士の業務に関しては、4大監査法人(トーマツ、新日本、あずさ、あらた)の占有率は90%あると言われてます。

大規模化のメリットは、情報網の拡大、多様な人材の確保、業務幅の拡大です。

一方でデメリットとして、個人の能力にムラがある、担当者の交代が激しい、業務が多くなり対応が遅れがちです。

私も以前は大規模な税理士法人にいたので、よくわかります。

しかし、どの業界でもできていることがなぜできないのかな?と思ってしまいます。

いわゆる職人気質なわけですが、たとえば、日本酒を作るにあたって、従来の職人技で経験と感覚に依存していましたが、爆発的に売れている旭酒造の獺祭については、 杜氏を採用しないシステム管理によって実現しているそうです。

昔テレビで見たので出典は忘れてしまったのですが、もともとの根底は会社の業績が悪くなり、杜氏を雇うことができなくなったことから始まったそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO83592100U5A220C1000000/