少し前の記事ですが、載せさせていただきます。
いままで、申告書といえば税務署の青色の印鑑を左上に打ってもらってそれを保管していたかと思います。
既に電子申告に切り替えられている法人であれば、上段に申告日付が印字されるようになっています。
2021年度の税制改正検討では、紙で申告した場合の税務署の青色の印鑑をなくすという案が上がってきています。
弊社はほとんど電子で申告しておりますが、届け出など電子で提出ができないものや場所のみ紙で申告しておりました。
大した事ではなさそうですが、これは意外と面倒で、
税務署に行く場合には提出用と控え用をどっちも持って行き、控え用に捺印してもらって、
それを持ち帰るという作業が必要ですし、
郵送で送る場合には、2通発送して返信用封筒を同封して返却してもらう必要がありました。
提出しても郵送等であれば返送までの時間がかかるため、すでに提出しているがまだ戻ってきていない。といった状態がありました。
今回のコロナの影響を受けて、ハンコ文化をなくしていくという「脱ハンコ」ですので、
内容としては、非常に良いものだと思っております。
お互い単なる印鑑のためだけに時間を取られることがなくなることを考えると非常に便利になります。
一方で、提出及び受領している双方にとっては、簡便化されるのですが、
例えば金融機関などでは本当に提出しているのかわからない決算書・申告書となってしまうため、
実務上は非常にわかりづらくなる場面が出るのではないかと思っています。
融資をする際にはほとんどの場合、過去の決算書を2.3期分提出が求められますが、
印鑑のないものであれば本当に提出している決算書かどうかわからなくなってしまいます。
(まあ言ってしまえば、税務署印を偽造されることもあると思うので、印鑑があれば間違いなく提出しているというのもどうかと思いますが、
それは置いておいて。。。)
全ての法人が電子化してしまえばいいのになー。と思ってしまいます。
紙で申告する場合には、例えば紙で申告する届け出を提出しないといけないとか。(現在は電子申告する場合に届け出が必要です。)
より良く変更されていくことを望みますが、紙文化が減っていくことは非常に良い流れだと思いますので、是非頑張ってもらいたいと思います。
(提出漏れだけは避けないといけないですね。)
確定申告、押印廃止へ 21年度税制改正で検討
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