世界的に法人税の減税が進んでおりました。
近年日本においては、所得税などの税金が上昇していき、法人税については、減税が続いてきております。
情報:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA278DR0X20C21A4000000/
国際競争力の強化という形で進んできましたが、グラフを見てわかるように他国においても、法人税の減税が続いています。
もともと減税して、税金をかけないので、その分どんどん投資して経済を循環させてほしいという思惑が根幹にあります。
また、他の国よりも法人税が高いと、日本国内で事業をするよりも他の国に行って事業を行った方がより投資できるので、
ほかの国に会社が逃げてしまいます。
そうなると、日本の税金や投資、給料が減ってしまい、
経済の循環が悪くなってしまうことを避けるために、他国に合わせて減税を続けてきたという流れです。
今回、日経新聞に出ているニュースでは、
「法人税率の引き下げによって企業は貯蓄を増やす傾向にあった」との情報とも併せて
法人税の減税が投資につながらず、単に企業の貯蓄を増やしているだけの効果しかもたらしていないという内容です。
時代として、ちょうどコロナ禍となっており、企業に貯蓄があってよかったという理解もあり得ますが、
常時であれば、お金が滞留してしまい、無駄にだぶついているということです。
無駄に使うことを促しているのではなく、必要な投資をどんどんしてほしいとのことです。
(個人のお財布でも同じことが言えますね。)
他のニュースでも、コロナによって消費が鈍り、個人の貯金額が大幅に増加しており、
また、個人の投資信託を含めた投資額が異常に増えているという話も聞きます。
その中でも、ネット証券が爆発的に口座開設を増やしているというニュースもあります。
(この点については、昔から銀行第一主義、タンス預金好きといった日本人の投資よりも貯蓄という文化からの脱却につながっていると思います。むしろ若手の思考としては、銀行の普通預金金利であれば、コンビニで1回おろして手数料を払ったら、一年間の利息がなくなってしまう。という印象が強い気がします。)
話が脱線してしまいましたが、これから法人税の増税の時代になってくるのでしょうか。
昨年からの給付金や補助金を見れば、どこかで回収が必要となりますので、増税が出てくるのは間違いないと思っています。
そろそろ所得税も最高税率45%(住民税を合わせると55%)ととんでもない水準まで用意されていますので、
他の税率でしか対処できないのではないかと感じます。
(個人的には消費税は上がるだろうなー。と思ってますが。)
それも日本の企業のうち黒字申告を行っているのは、たったの3割の法人だけです。
残りの70%程度が赤字ということです。
これでは、増税したとしても大幅な税収の増加にはつながりません。
それほど赤字法人が多いのです。
本当のことを言えば、上場会社などは配当や株価のために、利益を出す必要がありますが、
未上場会社からすると税金を払わないように利益を減らす意識が強いです。
そのため、決算対策といった形で、利益を圧縮する動きが活発に行われていますので、本来の意味での黒字法人はもっと多いと思っています。
無駄に納税をする必要まではないにしろ、赤字にまでして無理やりお金を使う必要はない。と弊社は考えておりますので、
一定の納税を行っている法人が多いです。
しかし、知らないといつの間にか支払わないといけなくなるのが、税金ですので、
増税となるといろんなことを考えないといけなくなるなと感じます。
〇●企業という山を一緒に担げる舁き手のようなパートナーを目指します●〇
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