社内経理研修会を実施させていただきます
頭を抱えながら、研修会資料の作成をしています。
あーでもない、こーでもない。書いては消しての繰り返しです。
財務会計の基礎的な内容から管理会計としての数字の活用までのご依頼がありましたので、資料作りをしていますが、
基礎的な内容が把握できていないと管理会計の数字の分析などは難しいですし、かといって、基礎的な内容が多くなりすぎると
管理会計のところにたどり着く前に、心が折れてしまうのではないか。。。
そんなこんなを考えながら資料を作成しています。
また、法人からは次世代の管理職や本部人材の育成を含めて、基礎的な話は外さないでほしいとのことです。
とても大切なことですし、本部がどういったことをやっているのかを把握してもらうためにも確かに大切な内容です。
社会福祉と経営のバランス
社会福祉法人など現場上がりの管理者にとっては、数値の持つ意味などはどちらかというと二の次になりがちで、
利用者に対してのサービス提供が中心となります。
社会福祉法人ですので、そうあるべきです。
社会福祉においては、利益を出すことを目的としていない福祉の精神で現場に携わる。という考えが根底にあり、その気持ちはとても大切なことだと思います。
一方で、利用者の満足度を高めるために例えば、手厚い介護を実施することにより、赤字を垂れ流し続けることは許されることではありません。
しかし、忘れてはいけないのは、赤字であれば事業を縮小もしくは廃止しなければならなくなり、そうなると利用者は他の事業所を探したり、
サービスを受けられなくなってしまいます。
適切な利益を確保し、その利益を使って、新しい機材の購入やスタッフの補充をしていくことも経営としては大切なことであり、
ひいては、利用者の満足度を高めることにつながるのではないかと考えております。
利益を出して私腹を肥やすことは望ましいことではありませんが、利益を出して初めて安定的な経営が行うことができ、
利用者が安心して施設を利用できる形を使うことができるのではないかと思っています。
だったら、手を抜いて対応すればいいのか?という異なる議論が出てくるケースもあるのですが、
制度の設計は、最低限度の利益は確保できるように設計されていますし
介護とは何なのか?在宅で日常生活を送ることができるためのサポートであるといういわゆる在宅復帰の話が根底にあるのではないかと思います。
非常にバランスの難しい部分ではあると思います。目の前のことを見ながら、将来のことも考えろ。という話です。
施設長や管理者はこのあたりを前提に介護と経営をしていかなければ、気が付いた時はお金が無くなったので、経営を続けていくことができないとなってしまいかねません。
社会福祉法人の現状
おおむね25-30%程度の法人(3.4法人に1つの割合)が赤字となっており、過去の財産を食いつぶしながら経営をしているのが実情です。
地域的な特性もあると思いますし、いわゆる運営から経営に変わって20年以上の期間が過ぎましたが、まだまだ最後は行政が助けてくれる。
という発想がぬぐい切れていないように感じます。
福祉医療機構 経営指標
https://www.wam.go.jp/hp/guide-keiei-keieiqa-tabid-1976/
よりよいサービスの提供につなげてもらうために、弊社でできることは実施していきたいと思います。
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